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イッピン「木を生かす技を伝える ~弘前の木製品~」

<番組紹介>
ブナの木を加工して作ったランプシェード。
山ぶどうの木の皮を編み上げたかご。
青森・弘前の木製品だが、
その技術を若い職人に伝えようとする
ベテランの奮闘ぶりを描く。
 
青森県は日本有数のブナの自生地。
扱いにくい木材と言われたブナを加工し、
おしゃれなランプシェードが開発された。
しかし、高度な職人技が要求される。
ベテラン職人が若手にその技を伝えようとするが、
昔通りのやり方は通用しない。
また、弘前では
山ぶどうの皮を編んで作るかごが有名だが、
若手の後継者不足に悩んでいる。
新たにこの道に入った職人に、
ベテランはどのように技を言伝えるのか。
それぞれの奮闘ぶりを描く。
 

 

BUNACO

BUNACOは、日本一の蓄積量を誇る
青森県のブナの木を有効利用するために開発された木工品です。
ブナの原木をかつらむきの原理で約1mmの厚さにスライスし、
テープ状にカットにしたものを巻き重ねて、
湯飲み茶碗などの道具を使い、押し出して成型します。
このBUNACO独自のユニークな製法により、
様々な形・デザインを作り出しています。
 
昭和53(1978)年に日本で初めて開催された
「日本クラフトコンペ・京都」(第8回世界クラフト会議協賛事業)に出展し、
グランプリ・講談社賞を受賞した他、
2007年、「FLYING STOOL」が「グッドデザイン賞2007」、
2008年、安積伸氏デザインの「BUNACO Teaset」が、
イギリスのHomes&Gardens Classic Design Awardを獲得し、
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の永久収蔵品となりました。
2009年、「SWING」と「Dust Bin(IB-D8116)」が「グッドデザイン賞2009」。
2012年、「BOWLシリーズ」の原型となった商品3点が
青森県内初の「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞と、
数々の賞を受賞しています。
 
 

山葡萄の蔓かご

青森の「あけび蔓細工」技術の歴史は、
幕末期に会津の浪士が「岳温泉」に湯治中に
その技術を伝えたという説があります。
明治、大正期には技術も進歩し、
蔓細工の会社も4~5社あったそうで、
蔓細工製品は海外(主にアメリカ)にも多く輸出されたそうですが、
現在、蔓細工の職人さんはほとんどいらっしゃらなくなりました。
 
昭和24(1949)年に一番後発で創業した「宮本工芸」さんは、
職人さんの手によりずっと昔から伝わる技術を守りながら、
機械に頼ることなく手作りにこだわり
ひとつひとつ大事に思いを込めながら作っているそうです。
 
宮本工芸」で使われる蔓細工の素材となる蔓は、
岩木山、八甲田山麓に自生している山葡萄やあけびの蔓などの自然素材です。
丈夫で繊細な作りは弘前産の特徴です。
 
大事に使えば、
親子3代まで使い続けることが出来るというかごバッグは、
現代の使い捨てが当たり前になった時代にこそ
「日本文化の素晴らしさ」を改めて教えてくれる「エコ」そのものです。
 
 

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