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山形県「山形緞通」

 
「山形緞通」は、
昭和10年に山形県山辺町で創業した「オリエンタルカーペット」による
絨毯のブランドです。
 
 

産地

山形県山辺町は、
江戸期に始まり、明治時代には地場産業に育っていた
「山辺木綿」で知られる染織の町でした。
 

 
当時、地域再生のために「絨毯づくり」を
産業として広めていきたいという思いから、
創業者・渡辺順之助が「ニッポン絨毯製造所」を創設。
知人から「中国に高級な絨毯=緞通を作る産業がある」と教えられ、
地元に根付かせられないかとの思いに至ります。
 
熟慮の末に導入を決断し、 昭和10年、China人技術者7名を招聘。
その手技に日本人の美意識を織り交ぜた絨毯の製造から始まりました。
 
その指導を受けてから80年。
「足元からおもてなし」をブランドコンセプトとし、
全ての人々の暮らしが豊かになるよう願い、
素足の生活様式に合わせた日本の絨毯を山形の地で、
日本で唯一、糸作りから染め、織り、アフターケアまで、
全てに気を配りながら職人による一貫生産を行っています。
 
その技術は国内のみならず、海外からも高い評価を受けています。
皇居新宮殿、京都迎賓館、アメリカ合衆国大使館、
バチカン宮殿、歌舞伎座、帝国ホテル、清水寺 ・・・
これらは全てオリエンタルカーペットの製品が納入された先です。
 

 
京都・祇園祭の南観音山に飾られる
約300年前の胴掛けの復元作業を行っているのもこちらの会社です。
 
オリエンタルカーペットでは、
主に「手織」と「手刺」の2つの手法を採用しています。
 
「手織」は原寸大の設計図を見ながら、
織架台に張られた木綿の縦糸に毛糸を1本1本手で結び、
織り上げていく昔ながらの手法です。
 
「手刺」はフックガンと呼ばれる電動工具を使い、
基布の裏面に書き込まれた模様と糸の色指定通りに
毛糸を打ち込んで織り上げます。
「手刺」は 多様な表現や複雑な図柄も容易に出来ることから、
様々なデザイナーとコラボレーションし、
斬新なデザインラグを展開しています。
 
平成25(2013)年に、
これまでの技術の粋を結集した
オリジナルブランド・「山形緞通」を立ち上げました。