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イッピン「進化する 暮らしの器~岩手 南部鉄器~」

<番組紹介>
表面に施した白と金のグラデーションが 「モダンな印象」と、
人気の鉄の急須がある。
これは岩手の南部鉄器。
奥州市と盛岡市、2つの産地で作られている南部鉄器の持ち味は
バラエティー豊かなこと。
伝統の文様をあしらった鉄瓶は今も変わらぬロングセラー!
そして、主婦だけでなく プロも愛用するイッピンが、
おいしいパンが簡単に焼き上がる
不思議な形をした鉄の鍋!
暮らしに寄り添う南部鉄器の魅力を 中山エミリがリサーチする。
 
 

南部鉄瓶(薫山工房)

 
「薫山工房」さんは、
浅田薫(初代:薫山)が 寛永18年(1641年)に
甲斐国から下向して南部盛岡藩の「鋳物師」として召し抱えられ、
大砲や鐘の鋳造をした鈴木越前守縫殿藤原家綱の流れを持つ
鈴木主善堂(鈴木久太郎)に弟子入りし、
昭和12年に独立、創業した工房です。
 
現在は、「盛岡手づくり村」内に工房を構えています。
盛岡手作り村」は、盛岡を代表する観光施設です。
南部鉄器・南部せんべい・竹細工など11業種15の工房があり、
職人の技を見ることが出来ます。
 

薫山工房 

  • 住所:〒020-0055
       岩手県盛岡市繋尾入野64−12  
  • 電話: 019-689-2657
 

盛岡手づくり村 

  • 住所:〒020-0055
       岩手県盛岡市繋尾入野64−102  
  • 電話:019-689-2201
 
 

てつっこ(及精鋳造所)

及精鋳造所は水沢にあるメーカーで、
大正5年に操業を開始した、
伝統工芸品の南部鉄器から産業機械用の高精度な製品を作っています。
おきあがる南部鉄器「てつっこ」は
おきあがる南部鉄器「てつっこ」は 南部鉄器の起き上がり小法師です。
「ゆるキャラみたい」「癒される」と 人気を集めています。
この「てつっこ」は、
平成24(2012)年10月に東京で開かれた「IMF総会」で、
各国代表に渡された公式記念品でした。
東日本大震災の被害の大きかった
福島、宮城、岩手の3県が記念品として製作したものです。
小法師の製作を委ねられた及精鋳造所の及川敬さんが、
機械加工が専門の幼馴染みの佐藤一男さんと2人で
4ヶ月に及ぶ試行錯誤の末、完成したものです。
この南部鉄器の小法師「てつっこ」は各国から絶賛され、
その後、一般発売されました。
 

及精鋳造所 

  • 住所:〒023-0132
       岩手県奥州市水沢区羽田町明正147  
 
 

鉄急須 白金(空間鋳造・岩清水久生さん)

現代生活での「用の美」を追求した鉄器を提案する、
鋳鐵作家・岩清水久生さんの工房ブランド「空間鋳造」。
南部鉄器の産地である岩手県水沢地区に工房を構えています。
水沢の歴史は盛岡よりも古い1088年に始まり、
1000年もの鋳物の歴史があります。
 
空間鋳造の岩清水久生さんは、岩手南部鉄瓶の伝統を守りながら、
「守破離」の精神を基とした
「鉄の持つ素材の 原点を表現」、
「空間に程よい緊張感を与える」、
「日本古来から伝わる、美、素、質を再構築した意匠」の
3つ を兼備した作品作りを目指しています。
 

 
「守破離」(しゅはり)は、
日本の茶道や武道などの芸道・芸術における
師弟関係のあり方の一つであり、
それらの修業における過程を示したもの。
日本において芸事の文化が発展、進化してきた
創造的な過程のベースとなっている思想で
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、
確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、
心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、
独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
を言います。
 
岩清水久生さんは、現代の生活に心地良く馴染む、
シンプルでモダンな南部鉄瓶を作り続けています。
「鉄らしさ」にこだわり、鉄の持つ表情、質感、色を引き出すために、
南部鉄瓶の製作に「生型」製法を用いています。
「生型」とは、砂を押し固めて型を作り、その中に鉄を流し込むという、
量産型の伝統的技法です。
量産とは言え、この技法を用いることによって
鉄そのものの面白い表情が生まれ、
また、余計な装飾のないフォルムだからこそその質感が引き立ちます。
 
「鉄急須 白金」は月をイメージしてデザインされた鉄急須です。
白の隙間から覗く金色が華やかな印象です。
使い込んでいくうちに、白が少しずつ剥げて金色が出てきますので、
経年変化を愉しむことが出来ます。
 

空間鋳造 

  • 住所:〒023-0132
       岩手県奥州市水沢羽田町堀ノ内33  
 
 

タミさんのパン焼き器(及源鋳造)

 
及源鋳造の大正4年生まれのおばあちゃん
「タミさん」こと近江タミ子さんは、
終戦直後、露店でたまたま見つけたジュラルミン製のパン焼器で
子供達にパンを焼きました。
 
当時、ジュラルミン製のパン焼き器は
日本全国に普及していたようです。
 
それから50年後の平成27(2015)年、
タミさんが100歳を迎えた記念に
パン焼器はより使いやすい形に生まれ変わりました。
 

 
このパン焼器には、
世代を超えて伝えたい
タミさんの母としての愛と温もりがたっぷり詰まっています。
 

及源鋳造 

  • 住所:〒023-0132
       岩手県奥州市水沢羽田町堀ノ内45  
  • 電話:0197-24-2411
 

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