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イッピン「山から生まれた暮らしの道具~秋田・工芸品~」

<番組紹介>
東北を縦断する奥羽山脈。
その山の恵みが生んだ工芸品が秋田県にある。
横手市の山に自生するアケビのツルで作る手提げかごは、
丈夫で型崩れしない。
800年の歴史を持つ湯沢市の漆芸。
地元の漆の木からとった漆だけを使い、
1年をかけて塗り上げられる椀は、
ほのかに赤みの差す独特の光沢を放つ。
また、明治時代に一度途絶えた仙北市の焼き物、白岩焼。
よみがえった神秘的な青色に、陶芸家が託したのは、
雪解けの風景だった。
 
 

1.中川原信一さんのあけび籠

 
東北では、昔から農作業の合間に
あけび、ぶどう、葛、くるみなど山で採れる植物を編んで籠を作り、
農作業の他、買い物かごとして使ってきました。
プラスチック製の籠が普及し、
山で採れる植物から作る籠の需要は減り、作り手も減ってきました。
そのような中、秋田県横手市金沢に住む中川原信一さんは、
あけびの籠を作り続けています。
その高い技術により、
平成15(2003)年全国網み組み工芸展では
大賞受賞など民芸関係の数々の賞を受賞されています。
 

 

 
 

2.川連漆器・寿次郎

800年の歴史を持つ湯沢市の「川連漆器」(かわつらしっき)
寿次郎さんは
「自分で掻いた漆でお椀を塗ってみたい」という衝動に駆られて、
地元湯沢産の漆を集め始めたそうです。
そして地元の漆の木から採った漆だけを使い、
1年をかけて塗り上げられる椀は、
ほのかに赤みの差す独特の光沢を放っています。
 
  • 住所:〒012-0105
       秋田県湯沢市川連町字大舘下山王119-3
  • 電話:0183-42-3576
 

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3.白岩焼窯元「和兵衛窯」

「海鼠釉」の深い青色が印象的な「白岩焼」は、
今からおよそ240年前、
現在の仙北市角館町において秋田藩初の窯元として生まれました。
当時秋田藩では鉱山の採掘が盛んで、
鉱物の精製時に使う陶製の耐熱容器「ルツボ」を作る
技術者として呼ばれた現在の福島県浪江町の
「大堀相馬焼」の関係者・松本運七が創始しました。
その技術は当時珍しいものだったので、
角館のお役人は 「この技術を 外に漏らしてはならない」という
「他言無用」の証文を、書かせるほどでした。
 
そんな白岩焼でしたが、明治になり藩の庇護を失うと、衰退。
更には、明治29年の真昼山地震により全ての窯が壊滅状態となり、
わずかに復興した窯も明治33年には窯の火を消してしまいました。
 
それから70年後、昭和に入って、
江戸期の窯元の一人、渡邊勘左衛門の末裔渡邊すなおさんが、
昭和50年に「和兵衛窯」を築窯、白岩焼復興を果たしました。
 
この頃、「白岩焼」と「樺細工」を訪ねて、
民芸運動の柳宗悦と
陶芸家であり人間国宝の 濱田庄司が度々同地を訪ねていました。
昭和49年に当時の秋田県知事小畑勇二郎の依頼により
濱田庄司が白岩の土の陶土適正の検査を行うと
陶土としての質の良さが判明し、渡辺すなおさんに助言しました。
すなおさんの夫、渡邊敏明さんが平成5年に登窯を完成させました。
お嬢さんの渡邊葵さんも平成23(2011)年より、
和兵衛窯にて制作活動されています。
 
白岩焼 和兵衛窯
  • 住所:014-0302
       秋田県仙北市角館町白岩本町36-2
  • 電話:0187-54-4199
 

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