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イッピン「世界も驚く!変幻自在の色とカタチ 富山 高岡銅器・Ⅰ」

<番組紹介>
今回は400年の歴史を持つ富山県の高岡銅器。
銅と言えば、銅像や仏具といったちょっと遠い存在…
そんなイメージを覆す、
カラフルでスタイリッシュな製品が続々と誕生している。
独特のバラエティーに富んだ色合いと、
意外なものを使った着色法に密着取材。
また伝統の鋳造法を駆使し、
一流デザイナーと手を組んだ斬新なインテリア用品も誕生!
海外進出をもくろみ、動き出した。
先端を走る高岡銅器の魅力に女優・川上麻衣子が迫る。
 
 

1.折井宏司さん(モメンタムファクトリー・orii)

 
折井さんは昭和25年創業の「折井着色所」の三代目です。
高岡銅器の製造工程はしっかりと分業化されており、
各工程を高度な技術を持った職人がそれぞれ受け持っています。
その工程の中で
「折井着色所」は高岡銅器の「着色工程」を専門に担ってきました。
 

 
折井さんは、
「唯一金属の中で、”銅”という素材だけが
 赤にもなったり青にもなったりいろんな色に変わる」と話しています。
銅の色付けに必要な素材は、
大根、糠(ぬか)、米酢、梅干、日本酒など。
 
 

 
銅に糠をまぶし高温で焼き付け、
米酢を何度も塗りバーナーで熱します。
そうすることにより
赤や深い茶色などに変化させることが出来るのです。
 

 
この基本となる色付けをベースに、
折井さんは試行錯誤を重ね、
芸術性の高い、新しい着色法を生み出しました。
そしてオリジナルのクラフト作品を作り、
ニューヨークの展示会に出品し、
外国の建築家やデザイナーから称賛を浴びることになったのです。
皇居の装飾具も手掛けるほど、その実力も認められています。
 

 
  • 住所:〒933-0959
       富山県高岡市長江530
  • 電話:0766-23-9685
 
 

2.駒澤義則さん

 
高岡銅器の海外進出を図る
新ブランドの代表・駒澤義則さんは
「デザインは
 レディー・ガガさんの舞台衣装を作っている方が作った作品もある。
 そういうファッションデザイナーを起用することで、
 我々の業界に新しい風を吹き込もうとしている。」と話した。
2年前からは
フランスで行われる見本市「メゾン・エ・オブジェ」にも参加。
今年は海外のインテリアショップなど
およそ40社から商談を持ちかけられたそうです。
 
 

3.KAGO(能作)


www.youtube.com

 

 
能作は、大正5(1916)年創業の高岡銅器を扱ってきた老舗です。
創業当時は主に仏具、茶道具、花器を製造していましたが、
ライフスタイルの変化や景気の低迷などから、
苦境に立たされます。
 

 
そこで、平成13(2001)年に素地の美しさを生かした
真鍮製のベルを販売すると、注目を集めます。
更にこのベルに短冊をつけて風鈴にしたとたん、
毎月1,000個以上が売れる大ヒットになりました。
 

 
錫の加工は通常、硬度を持たせるため他金属を加えますが、
能作は錫100%の加工に挑戦。
「曲がるのなら曲げて使える食器をつくろう」と
逆転の発想をしたことから、
曲がる「KAGO」シリーズを始め、
能作を代表する数々の錫製品を生み出しました。
 
 

 
 
「KAGO」シリーズは、
一見平な板のような形をしていますが
少し力を加えるだけで自由に形を変えることが出来る製品です。
 

 
 

参考記事

 

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