MENU

イッピン「足元をおしゃれに気持ちよく 山形・履物」

<番組紹介>
絹でできた高級品志向のスリッパ。
日本一のスリッパ生産量を誇る山形県河北町で開発された。
格式のある日本旅館などから注文が相次いでいる。
また同じ山形で、
女性向けのオシャレな下駄や、履き心地抜群の草履が
作られている。
実は、明治時代から山形の草履は全国的に知られている。
理由は履いたときの気持ちよさ。
編み上げた草履に熱と圧力をかけることで生まれる効果だ。
また、女性向けのカラフルで姿勢がよくなる下駄も紹介。
 
 

1.豊国草履(軽部草履)


www.youtube.com

 

 
寒河江市や河北町は、昭和始めには全国一の草履表の産地でした。
軽部草履」の始まりは、
今から100年以上も前の大正2(1913)年。
当時の山形県村山地方には草履業者は数え切れない程あり、
軽部草履」は家族のみの小さな個人事業に過ぎませんでした。
 

 
しかし現在、 手編み草履の生産を行う事業者はわずかで、
軽部草履」がその95%以上を担っています。
 
軽部草履」は日本の伝統を足元から支えるべく
次世代に継承するため若手の育成にも尽力しています。
 
 
また近年、幻の品種「豊国」(とよくに)を栽培して、
その稲藁を使った草履作りを開始しています。
 

 
商品には、山形伝統の稲藁節草履「豊国」の他、

 
良質な竹皮を利用した草履「竹粋」や「わらじ」、

 

 

更には織田信長も愛用したという
「足半」(あしなか) まで作っています。
 

 
  • 住所:〒991-0061
       山形県寒河江市中央工業団地51
  • 電話:0237-77-5322
 
 
 

2.かほくスリッパ

 
山形県スリッパ工業組合に加盟するスリッパメーカー>
 

全国から注文が殺到する2万円の最高級スリッパ
KINUHAKI」(阿部産業

 
大正8(1919)年に、
草履の仲買いとして創業を開始した阿部産業
昭和40年代に、室内履きの製造を始めました。
中心的な役割を果たしています。
 

 
創業99年目の平成30(2018)年に
「スリッパ」という言い回しを「ホームシューズ」と改め、
” 家に帰ったら、ゆったりとした時間を過ごしてほしい”との想いから、
自社開発のオリジナルファクトリーブランド
「ABE HOME SHOES」を誕生させました。
 

 
「ABE HOME SHOES」の 1作目
「BABOUCHE(Canvas)バブーシュ・帆布」は
強度・耐久性に優れ、 通気性の良い
帆布(=キャンバス地)素材のものです。
しっかりしていながらも足馴染みが良く柔らかで、
使い込むごとに更に柔らかくなっていきます。
 
 
冬は「ボア」


 
裸足で履く「室内用草履」は、
足の疲れをリセットしてくれます。
洗濯機で洗えます。

 
麻のスリッパ「さふら」は、
ふわりと足を包み込んでくれる
優しい履き心地です。

 
 

格式のある日本旅館などから注文が相次ぐ、
絹でできた高級品志向のスリッパ「KINU HAKI」

 
「KINU HAKI」は、 工業技術センターとの共同研究し、
「紅花」と「かほくスリッパ」と
「米沢織り」の出会いから生まれた
袴地仕立ての室内履きです。
 

 
米沢織り職人(神尾織物)が丹誠込めて織り上げた
最高級の絹を使った袴地を、
日本の生活文化の中で育まれた美しい所作をイメージして
「たたむ・仕舞う・携える」をテーマに室内履きに仕上げました。
 
神尾織物かんおおりもの
 
現在、市場で販売されている礼装用男袴の95%近くは
山形県米沢市で生産されている「米沢平袴」です。
 
平成21(2009)年には「グッドデザインアワード」で
「日本商工会議所会頭賞」受賞。
同年には「山形エクセレントデザイン奨励賞」も受賞しました。
 

 
他にも
ロンドン在住のデザイナー・和井内京子さんが
「米沢織り」の「袴地」をもって生み出した「HAKAMA JITATE」は
平成23(2011)年に「山形エクセレントデザイン」の
「エクセレントデザイン大賞」受賞しています。
 
「心地よく軽快なはき心地」、
「シンプルで楽しいスリッパ」コンセプトの
HaWrap」もあります。

 

f:id:linderabella:20210513110253j:plain