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イッピン「飾って巻いてカラフルな可能性 ~福井 細幅織物~」

<番組紹介>
福井県では、幅の狭い織物、
「細幅織物」の生産が盛んだ。
昭和レトロのリボンを現代風によみがえらせたり、
リボンを主役にした商品の開発を手掛けたり。
その技に迫る。
 
繊維産業が盛んな福井県。
中でも幅の狭い織物、
「細幅織物」は全国有数の生産高を誇る。
細幅織物は、かつての軍隊の階級章から、洋服のタグ、
機械のベルトまで多種多様。
最先端の織機でネームタグを生産してきた会社は、
あえて古い機械を使って、
風合いの柔らかな昭和レトロのリボンを復活させ、
そこに現代的な変化を加えた。
また、リボンを主役にした製品づくりに取り組む会社は
リボンだけでできた小物入れの開発に成功した。
<初回放送日:令和4年(2022)年5月27日>
 
 
福井県は古くから絹織物の名産地です。
「織マーク」「リボン」「畳縁」「帯地」「紐」など
「細幅織物」の分野でも一大産地を形成し、
特に、「織マーク」「リボン」は全国一のシェアを誇っています。
 
「細幅織物」
主として綿糸、絹糸、麻糸、レーヨン、スフ糸、
合成繊維糸などで、幅13.0㎝未満の細幅の織物のこと。
洋服の襟元や、脇腹付近、バッグの内側などに
縫い付けられている「織りネーム(織物製タグ)」や
「リボンテープ」などがあります。
 
福井のリボンが占める全国シェアは95%に上ります。
福井でリボンの生産が始まったのは、100年以上前の明治40年頃。
絹織物の技術と先にリボンを生産していた京都の技術を活かして、
リボンを作り始めたそうです。
リボンを作りを始めた当初は、織機で生産していましたが、
織機から機械に変わり、リボン生産技術は飛躍的に向上。
リボン全国シェアの95%を生産するまでに至りました。
現在はリボンをベースにしたお洒落な小物なども作られており、
ネットなどで話題になることがあります。
 
 

1.リボンで作った器「Uzu-bowl(うずボウル)」
(井上リボン工業)

 
井上リボン工業」は、昭和23(1948)年に創業の
細幅織物や編物の専門製造メーカーです。
2mmから100mmまでの細幅テープが生産の主体で、
インナーウェア、アウターウェア、スポーツウェア、
産業資材への資材供給を主に行っています。
 
井上リボン工業」では、リボンの素材としての可能性に着目し、
リボンプロジェクト」と題して、
異分野デザイナーとのコラボレーションによる
斬新なアイディアとデザインにこだわった商品を展開しています。
 
商品のひとつ「Uzu-bowl」(うずボウル)は、
巻きリボンが見せる断面の美しさを、そのまま立体に展開したボウルです。
見た目は完全に食器。サラダボウルのように見えます。
触ってみると軽く、陶器や漆器とは全く異なる柔らな手触りが特徴です。
 

www.telalaonline.com

 
リボンの裏側に接着剤を貼り付け、
型にリボンのロールを押し当てて、
職人の手でひとつひとつ丁寧に成形していきます。
 
リボンなのでサラダボウルのような使い方は出来ませんが、
鍵やアクセサリーなどの小物を入れたり、
造花のアレンジに使ったりと、様々な用途で使えそうです。
 
リボンプロジェクト」では他に、
マグネットをつけた「mag roll(マグロール)」、
ワインの液だれを防ぐ「stop-drop(ストップドロップ)」、
slow-fast(スローファースト)」と名付けられた
リボン状のニットで出来たランチョンマットやコースターなどがあります。
 
 
 
 

2.昭和レトロのリボン「レピヤンリボン」(松川レピヤン)

 
福井県丸岡町は「細幅織物」の日本最大の産地です。
人口三万人程の小さな町に、
全盛期には大小1000軒程の細幅織物工場が軒を連ねていたと言います。
今では40軒程までに縮小してしまいましたが、
伝統の技術と丁寧な織物製造は今もなお残っています。
 

 
その福井県丸岡町にある「松川レピヤン」は、
大正14(1925)年から4代に渡り、
時代の流れに合わせたリボンや洋服タグなどの
細幅織物の製造を行ってきました。
織物産地では高速化・高生産性が進み、
松川レピヤン」でも
現代表の三代目・松川敏雄さんに代表が移った頃から、
時代の流れともに高速レピア織機を導入し、
25年程前にシャトル織機での製造を一旦止めてしまいました。
 

 
ゆっくりとしか織ることが出来ない
昔ながらの織技術や織工場は減少の一途を辿っていき、
福井県にある50年の歴史を持つ、
国内最大のチロルリボン(チロリアンリボン)の工場も
閉鎖の危機に追い込まれてしまいました。
 
「チロルリボン(チロリアンリボン)」
イタリアとオーストリアにまたがるアルプス山脈の
チロル地方でで作られる民族衣装に施される、
幾何学模様の柄や刺繍があしらわれたリボンのことです。
花や動物、山、空などをモチーフにしているのが特徴です。
自分の手で刺繍をするのが難しい繊細な柄でも、
チロリアンテープを使えば、簡単に可愛く
「レトロかわいい」アレンジが出来ることから
注目されています。
    
 
 
 

 
このままでは日本から、
世界に誇れる日本のチロルリボンが消えてしまうと考え、
平成27(2015)年にチロルリボン工場を引き継いだことをきっかけに、
織物工場のブランディングや産地のディレクションを行う
アートディレクターの高須賀活良さんと共に、
平成28(2016)年リボンと小物のファクトリーブランド
レピヤンリボン」を立ち上げました。
 

 
「チロルリボン」は伝統的なシャトル織機で
一本ずつ丁寧に織り上げられています。
 


www.youtube.com

 
 
現在主流の高速織機では作り出すことの出来ない
複雑なデザインや風合い、
可愛くて、どこか懐かしさが漂う昭和レトロなリボンです。
 

 
レピヤンリボン」そのものを買って
自分のハンドメイドなどに利用することも出来ますが、
カメラのストラップやポーチ、袱紗などといった
オリジナルリボン小物を購入することも出来ます。
 

 

 

ameblo.jp

  • 住所:〒910-0313
       福井県坂井市丸岡町内田15-7
  • 電話:0776-66-0158
 

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