格式を重んじる社寺参入の際には
「草履」を使用するのが原則でしたが、
雪や坂道の多い「日光社寺」では、
草履の下に下駄を合わせた「御免下駄」が考案されました。
普通の下駄は2枚歯ですが、
「御免下駄」は
前の歯が最先端に、後ろの歯が最後尾に付いています。
更に「日光下駄」は下駄の歯の部分などに
石や坂道を歩く際に安定するように、
また雪をつきにくくするための改良が加えられています。
まず台木の歯の形が八開きになっており、
その台木に竹の皮で編んだ草履がしっかりと縫い付けられていて、
鼻緒が太く、台木には前に1ヶ所穴があるだけで、
横は竹の皮の中に編み込まれています。
そのため、夏涼しく、冬温かい、 足馴染みの良い下駄になっています。
中禅寺湖畔にある 「星野リゾート 界 日光」では、
ロビーにはずらりと「日光下駄」が並んでいて、
近隣の散策に利用することが出来ます。
好きな柄を選んで、湯浴み後に周辺散策してみてはいかがでしょうか。
また毎日夕食後に、『日光下駄談義』というショーが披露されます。
日光下駄の魅力をストーリー仕立てで紹介し、
日光下駄を履いたスタッフが激しいタップダンスを披露するというものです。
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