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青森県「津軽びいどろ」

 
 
「津軽びいどろ」は、
陸奥湾近辺で作られていた
「漁業用浮玉」の製法を応用して作られるようになった
「北洋硝子」というガラス製造メーカー単独ブランドです。
 
「宙吹き」「型吹き」「スピン」「圧迫」「ピンブロー」など9つの技法、
100色以上のカラーバリエーションを用いて、
日本ならではの四季の色にこだわった色を様々に組み合わせた
「津軽びいどろ」の各シリーズは、多くの人を魅了しています。
 
 
日本全国に眠っている様々な逸品を海外に伝えるプロジェクト
「The Wonder 500」に選出されています。
メイドインジャパンの代表として、国内外で人気を集めているのです。
 
 
 
「北洋硝子」の始まりは漁業用の浮玉製造でした。
他に比べ丈夫であるという確かな品質の評価を得て、
昭和50(1975)年頃にプラスチックの浮玉が普及するまで、
「北洋硝子」が国内の浮玉生産の約60%を担っていたそうです。
 

 
時代の変遷により、
浮玉の主流はプラスチック製に切り替わりましたが、
長年培った「宙吹き」の技法を用いて、
青森の自然をイメージさせるガラス製品の創作に取り組み、
昭和52(1977)年に
主力ブランドとなる「津軽びいどろ」を誕生させました。
 
 
その後も職人達が常に新しい技術や商品開発への弛まぬ努力を続け、
現在では「青森県伝統工芸品」の認定を受けています。
 
 
「津軽びいどろ」の特徴は、
門外不出の独自の調合によって生まれる、
柔らく温かみのある色合いにあります。
他のガラス製品よりも色を多く使い、
そして色模様や色の形はひとつとして同じものはありません。
 

 
「北洋硝子」では、
元々は無色透明なガラスを製造していましたが、
ある職人が津軽半島の西側に広がる
七里長浜の砂を原料として加えてみたところ、
えも言われぬ深みのある緑色のガラスが誕生しました。
 
それから職人達は色づくりに没頭していきます。
原料を調合して100種類以上の色を開発しました。
そうして生まれた様々な色ガラスを組み合わせることで、
「津軽びいどろ」は青森県の色彩豊かな自然を表現しています。
 

 
ガラスの主原料は「珪砂」(けいしゃ)と呼ばれる砂です。
この砂を溶解炉で溶かすと「ガラスの種」になります。
このドロドロに溶けた約1400℃の真っ赤なガラスの種を
少しずつ吹きながら竿の先で巻き取り、
息を吹き込んで膨らませていきます。
 

 
この「宙吹き」(ちゅうぶき)と呼ばれる職人技が、
古くからの浮玉の生産で培われてきた技術です。
 

 
色ガラスで美しい色模様をつけたり、様々な工程を経て、
1日に10~15種類、日によっては600個ほど生産しています。
 

 
その種類も幅広く、これまで1200~1300種類程も
取り扱いがあるそうです!
企業の記念品としての依頼も多いそうです。
 

 
 北洋硝子
  (青森直営ショップ)
  • 住所:青森県青森市富田4-29-13
  • 電話:017-782-5183
  • 営業時間:9:00~16:30
  • 定休日 :日・祝日など
  • 工場見学予約
    TEL:017-782-5183(要事前予約)