<番組紹介>
今回のイッピンは、
今大注目のクールなおわん「木曽漆器」。
長野県木曽の山々で生まれ育った木曽漆器は、
江戸時代から伝わる信州の工芸品。
一番の特長は“丈夫で長持ちする”こと!
繊細で扱いが難しいイメージがある漆器の中で、
木曽漆器は毎日使える丈夫なアイテム。
丈夫さのヒミツを探るのは、
漆器大ファンの女優・田中美里さん。
職人が大切に受け継いできた「技」と、
地元ならではの
驚きの「素材」に隠されたヒミツを探る。
<初回放送日:平成24(2012)年12月4日>
「木曽漆器」は、
クールでモダンなアイテムとして人気を集めています。
1.木曽漆器
(1)給食で漆器!?(木曽楢川小学校)
長野県の木曽平沢にある木曽栖川小学校では、
12年前から「木曽漆器」が使用されています。
漆器と言えば、繊細で扱いが難しいイメージですが、
「木曽漆器」の一番の特徴は「丈夫で長持ちする」こと。
「木曽漆器」は毎日ガシガシ使える、とても丈夫なアイテムです。
(2)拝見!自慢の漆器
「長野冬季オリンピック」では、
「木曽漆器」のメダルが配布されました。
今日は #クロスカントリーの日
— 長野県塩尻市(公式) (@shiojiri_city) February 24, 2022
冬季オリンピック2022が閉幕。1998 #長野 冬季オリンピックメダルは当時の木曽 #漆器 職人が作成し、昨年の東京オリンピックに合わせて、図書館等で企画展示をしていました。現在は、 #ワイン と漆器のまち #塩尻市 らしく、ワインコルクスクリューを展示しています。 pic.twitter.com/M5GrVc1W7d
瀧澤多津子さんの家には、
60年前から使われている漆器が並んでいます。
手塚英明さんは130年前に作られた
木曽漆器の「弁当箱」を紹介してくれました。
(3)「木曽漆器」に使用されている「漆」に秘められたパワー
「木曽漆器」が発展してきた理由の一つに、
長野県木曽地域で昔から採れてきた
鉄分を含有した「錆土 」(木曽錆土)という粘土を
生漆を練り混ぜて、箆着け をして下地を作っていくことにあります。
それにより、堅牢で滑らかな質感が作り出されていくのです。
このように、「木曽漆器」は丈夫に出来てているので、
普通のぬるま湯で柔らかいスポンジで洗って、
乾いた布で拭くだけで良いそうです。
2.西野うるし工房(西野孝章さん)
「西野うるし工房」の西野孝章さんが
漆器の仕上げ工程を紹介してくれました。
西野さんは、高校卒業後、漆をやりたくて、
岐阜から木曽平沢にやって来ました。
漆器屋での修行や漆芸学院での勉強により
下塗りから上塗りまで覚えて、
現在は箸屋として、主に箸の製造販売をしております。
「漆器」は、完成するまでには13の工程があり、
西野さんは上塗り作業を披露してくれました。
【協力事業者様紹介】
— 湯原商店@目標達成 (@yuharashoten) August 1, 2021
西野うるし工房 繧繝塗 様
主に箸の製造販売をしています。かわいいハート型の箸や摺漆塗り豆皿などの商品があります。今回はリターンの製造面でサポートして頂いております。
🌟ホームページ🌟https://t.co/Ra3WwpN39p
西野うるし工房
- 住所:〒399-6302
長野県塩尻市木曽平沢2222-3
3.「漆和紙」
(木曽アルテック社・齊藤寛親さん)
齊藤寛親さんは、木曽漆器を愛するがあまり、
自宅をまるまる漆塗りにしてしまいました。
齊藤寛親さんは「木曽アルテック社」の代表で、
木曽の良質な木材と伝統的な漆塗りの技術を生かした製品を
作ってきた造形家です。
木曽では、「漆」は身近な材料として
人々の暮らしの中に溶け込んでいて、
建物の床、壁、柱などに用いられてきました。
「漆」を和紙(楮紙)に塗って壁紙として用いると、
徐々に環境に馴染んでいくことで、強度が増します。
日が経つと、「漆」の透明度が増して色が明るくなり、
様々な「漆」の色を楽しめるとともに、
和紙のテクスチュアが「漆」に溶け込んで
独特なニュアンスを持った壁面になります。
更に「漆」は調湿作用があり、防水性に優れていますので、
水回りの壁面にも使うことが出来ます。
不燃材として認定を取っているので、
大規模建築の内装にも用いることが出来ます。
現在は空港のラウンジや外資系ホテルの壁紙にも
採用されているそうです。
齊藤さんは、使い勝手が良くて
可愛がることが出来るものを作ることが大事だと
おっしゃっていました。
- 住所:〒399-6303
長野県塩尻市奈良井82-1
4.木曽漆器文化財修復工房
木曽漆器文化財修復工房では、
漆器作りの技を使って地元の文化財を修復しています。
\木曽漆器・松本家具インターン 開催中/
— ニッポン手仕事図鑑 (@NipponTeshigoto) February 20, 2019
作業風景、見学中。
貴重な文化財を修復する工房にも
お邪魔しました。#塩尻#木曽漆器#伝統工芸#インターンシップ pic.twitter.com/W4r4ymm87u
木曽漆器文化財修復工房
- 住所:〒399-6302
長野県塩尻市木曽平沢2221