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イッピン 「軽やかに!ポップに!〜徳島 木製品〜」

<番組紹介>
「加工が難しい」と敬遠されがちな杉を
高度な技で削り出したカップや、
愛らしい見た目で人気の徳島伝統の弁当箱。
アイディアあふれる徳島の木製品をリサーチ。
 
知る人ぞ知る木製品の産地・徳島県から今、
斬新な木製品が誕生している。
グッドデザイン賞を受賞した話題のカップの素材は、スギ。
細かい削りが難しいスギを高度な技で加工し、
驚くほど軽く仕上げてある。
さらに愛らしさから人気が再燃している
徳島伝統の弁当箱「遊山箱(ゆさんばこ)」や、
抜群の座り心地のスタイリッシュなイスまで。
徳島の木製品の魅力を女優の南沢奈央がリサーチ!
 
 

1.食器「SHIZQ」(神山しずくプロジェクト)


www.youtube.com

 
「SHIZQ」は徳島県神山町産の杉を材料とした
コップやタンブラー、ボウルやプレートといった食器ブランドです。
杉ならではの高い保温性と口当たりの柔らかさ、
持った時の類を見ない軽さ、手にしっくり馴染むシェイプは、
今までにない使い心地です。
平成29(2017)年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
 
 
大阪から神山に移住した一人のデザイナーが
「緑豊かな山だ」と思っていた自然のほとんどが人工林で、
水源をも危ぶむ状況だと気づき、
デザイナーとして何か役に立てないか? という問いから始まりました。
 

 
日本の杉は、安い輸入材が大量に市場に出回るようになり、
需要がなくなりました。
売れないから、切らなくなり、放置されるようになりました。
人工林は、枝打ちや間伐などの手入れをしないと
地面に光が届かないため草が生えず、土が固くなり、
雨が降っても水を吸い込まなくなるため、
雨は地表を一気に流れてしまいます。
人工林で覆われた山の保水力が失われたことで、
日常的に川へ送り出す水量が減り、川の水量が減少しました。
 
木目が荒く、柔らかい「杉」は加工するにはやっかいな素材です。
それでも間伐=杉にこだわり、デザインにこだわりを持って、
しずくはチャレンジを続けています。
 

 
徳島県神山町の会社では木目を活かした器のラインナップは20種以上。
中でも人気なのは2トーンカラーが美しいコップ。
廣瀬圭治さんが開発したこのコップは
神山町産のスギで出来ているコップです。
 

SHIZQ STORE

  • 住所:〒771-3310
       徳島県名西郡神山町神領西上角194   
  • 電話:050-2024-2090
 
 

2.徳島伝統の弁当箱「遊山箱」
(山口木工・山口友市さん)

 
遊山箱は、徳島特有の「お弁当箱」です。
江戸時代から使われ、
昭和40年代までは子供のお出かけにかかせないアイテムでした。
核家族化などが進行し、
高度経済成長期の頃から次第に使われなくなっていましたが、
平成20年に地元の新聞連載をきっかけに遊山箱に再び注目。
その機能性と可愛らしさから人気が再沸騰。
徳島市内のお店でも大人気となりました。
 
吉野川にほど近い田畑に囲まれた場所で「山口木工」を営む
山口友市さんトキ子さんご夫妻。
友市さんが作り、トキ子さんが絵付けをしています。
 
友市さんは元々仏壇職人で、仏壇に寄せ木細工を施していました。
昭和60年当時、徳島県の家具出荷額は853億円で全国第11位を占め、
そのうち主力の仏壇の出荷額は273億円で全国シェアの27%を占め、
全国第1位を誇っていました。
しかし、ライフスタイルの変化や外国産による価格崩壊により、
仏壇の需要は徐々に落ち込みます。
 
ところが、仏壇にあしらわれた緻密な細工を見た人から受けた依頼の
寄せ木細工の楊枝立てが好評で、
箸置きや箸立て、小物入れなど、次々と注文が舞い込むようになったため、
寄せ木細工を中心とした木工品製作を行うようになりました。
 
そして平成20年に
地元の新聞連載をきっかけに遊山箱に再び注目が集まると、
当時の徳島市立木工会館の館長から遊山箱を作って欲しいと頼まれます。
長年の仏壇づくりで培った技が生かされた遊山箱は好評。
その後は受注が途切れなかったため、
本格的にオリジナル遊山箱を作るようになりました。
 
山口木工の遊山箱の材料はヒノキがメインです。
ヒノキは抗菌作用があり、軽くて丈夫。
子供が持っても重過ぎない。
 
木材にくぼみと突起を作り、ぴったり合わせる
「ほぞ組み」という技法で組み立てていきます。
まず溝を正確に掘っていき、この溝にピッタリハマっていく突起を作り、
パーツが完成すると組み立てを行います。
仕上げに接着剤で固定。エナメルの顔料で華やかに塗装し、
花びら一枚を丁寧に描けば、ツヤツヤでピカピカの遊山箱が完成です。 
 

山口木工

  • 住所:〒779-3101  
       徳島県徳島市国府町佐野塚62-1   
 
 

3.宮崎椅子製作所の椅子

 
「大阪の陣」や「朝鮮出兵」での戦功が広く知られている
「阿波水軍」の軍用船の用材を確保しておくために、
徳島藩では特に大切にする樹木を
「真木」「五木」(欅、樅、栂、杉、檜)などと呼んで、
計画的な伐採を行いました。
そして造船廃材は船大工に払い下げられ、
船大工はそれからを使って下駄や建具作りの内職を始めます。
廃藩置県後、船大工は造船技術を活かして
箪笥、針箱、雨戸障子などの建具、桐下駄の製造を
本業とするようになりました。
特に、「鏡台(阿波鏡台)」は
静岡県とともに鏡台の全国二大産地となりました。
 
昭和44(1969)年に創業した「宮崎椅子製作所」も、
元々、鏡台椅子の下請け製作工場でした。
しかし「自社製品を持たなければ 先はない」と考えた
二代目の宮崎勝弘さんは地場産品である阿波鏡台で技術を培い、
平成12(2000)年から自社ブランドの椅子づくりを開始。
オリジナル製品作りをスタートさせました。
 

 
宮崎椅子製作所は「いすのなるき。」というコンセプトを掲げています。
「いすのなるき。」とは、
「徳島」という大地に根を張った木が、
「職人」「スタッフ」「デザイナー」など沢山の枝を広げ、
それらから生まれた「椅子」を
販売店という鳥がまた誰かのもとへと届けてくれる、
ということだそうです。
 

 
宮崎椅子製作所のチェアやスツール、ソファなどは全部で50種類以上。
更に、樹種は8種類から、張地は60種類以上から選べるという、
天文学的数字の組み合わせが楽しめるのも宮崎椅子製作所の特徴です。
 


また、自身の身長や体形に合わせて座り心地を確かめてもらい、
調整してもらうことも可能です。
 

宮崎椅子製作所

  • 住所:〒779-0223 
       徳島県鳴門市大麻町川崎710番地   
  • 電話:088-641-2185
 

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