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イッピン「名匠への道 父の背中を追って〜栃木の焼き物〜」

<番組紹介>
栃木の2つの焼き物を紹介する。
那珂川町小砂(こいさご)地区の「小砂焼」。
そして栃木市の「みかも焼」だ。
父がのこした伝統の灯を消すまいと奮闘する職人たちの姿に迫る。
 
小砂焼(こいさごやき)の代名詞といえば黄金色に輝く「金結晶」。
古くから使われてきた釉薬で、金色の下地に斑点模様が浮かぶ。
創業165年になる窯元の若き7代目は、
東日本大震災で受けた惨状を目の当たりにして跡を継ぐことを決意した。
一方、歴史が50年ほどの「みかも焼」を受け継ぐのは、2代目。
亡き父が生み出した地元の土を使った作風に、新しい風合いをもたらした。
その陰には、父が土と格闘した記録が。
 
 
今回のイッピンでは、栃木県の2つの焼き物が紹介されます。
 

1.小砂焼(こいさごやき)

 
「小砂焼」は、素朴な中にも上品な色合いを感じさせる焼き物で、
「栃木県特産品百選」や「栃木県伝統工芸品」に指定されています。
 
「小砂焼」の特長と言えば、
何と言っても独特の金色を帯びた「金結晶」です!
また、ほんのり桃色の上品な「辰砂」(しんしゃ)も有名です。
 
現在、窯元は数軒と多くはありませんが、
それぞれが個性豊かな作品をつくっています。
中でも「藤田製陶所」は、何と創業160年。
初代半平(斎藤栄三郎)は越中富山から来た焼き物職人で、
志鳥村(現那須烏山市)で作陶をしていましたが、
小砂村の庄屋藤田家に招かれ、登り窯を築きました。
初代半平は後に藤田家と親子の契りを結び、
名を改めて土地を譲り受け、窯を移したそうです。
 

藤田製陶所

  • 住所:〒324-0611
       栃木県那須郡那珂川町小砂2710
  • 電話:0287-93-0703
 
 

2.みかも焼

 
三毳山(みかもやま)周辺では、
1200年前の平安時代から、
下野の国の国分寺や国分尼寺の屋根瓦を焼いていました。
今でも窯の跡が残っています。
第二次大戦前までは、
甕の他に獅子噛火鉢、ほうろく、植木鉢などの
土器の製作が盛んでした。
 
大戦後は、政府による食料増産のための農地拡張政策に伴い、
三毳地方の土器製造メーカーは、
水田用の暗渠土管製作に事業の主力が移り、
「土管の町」として栄えました。
この三毳山近くに
素朴な焼き物を伝える「みかも焼小楢窯」があります。
 
「みかも焼」創始者の川原井文次郎は、
家業の土器製品製作に従事し、
大戦前の13歳の頃には、売れる製品を作っていました。
大戦後は、土管を作っていましたが、
昭和46(1971)年、まだ好調だった土管製作に見切りをつけて、
「みかも焼小楢窯」を設立し、生活雑器を作り始めたのです。
 
「みかも焼」は、
基本的には三毳山周辺で取れる土が使われています。
この土には鉄分が多く含まれていて、
焼くと黒っぽくなり、
素朴で温かみのある焼き物に仕上がります。
鉄分には抗菌作用があるので水が腐りにくく、
花瓶などは花が長持ちし、
水道水のカルキも抜け、
お酒も浄化されてまろやかになると言われています。
 
昭和58年(1983年)には、現在のショールームを新設し、
春と秋の年2回、陶器市を開催しています。
 

みかも焼小楢窯

  • 住所:〒329-4307
       栃木県栃木市岩舟町静2232−2
  • 電話:0282-55-3939
 

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