<番組紹介>
白地に金の装飾がエレガントなバングル。
カラフルな絹糸が輝くペンダント。
鳥の羽が風にゆれる可愛らしいイヤリング。
すべて、石川県・加賀百万石の文化にルーツを持つ。
石川県は、江戸時代、
藩主・前田家が工芸を奨励したことから、
多彩な伝統工芸が花開いた。
漆工芸の蒔絵、鮎つり用に特化した毛針、
そして加賀友禅の縫子たちが作った絹糸の指ぬき。
それぞれから、
現代のセンスに合わせたアクセサリーが生まれている。
1.「Classic Ko」(大下香仙工房)
「大下香仙工房」は、
初代・大下雪香が金沢で習得してきた
高度な装飾技術を要する 「加賀蒔絵」を
故郷の山中の地で広め伝えるべく
明治27(1894)年に創立されて以来120年余り、
「蒔絵・漆」の手法を駆使して、
美術工芸品を制作する傍ら、
イアリング、ペンダント、ピン、ブローチなどの
蒔絵ジュエリー・アクセサリーを作っています。
「Classic Ko」は
「古典的な、一流の、時代に左右されない」
などの意味を持つ「Classic」と
初代「雪香」(せっこう)より代々受け継がれる雅号「香(Ko)」 に、
「その人の美意識・感性を
[ 香り(ko) ] として纏う」 という意味も込めているそうです。
- 住所:〒922-0325
石川県加賀市二子塚町103−2
2.加賀ゆびぬき(加賀てまり毬屋・大西由紀子さん)
大西由紀子さんは、
金沢に伝わるゆびぬきの技法を復元・研究する
小出つや子さんをお祖母様に持ち、
そのお祖母様やお母様の指導の下、
平成12年からゆびぬき作りを始めました。
平成16年1月に東京・銀座で初の作品展が好評を博して以来、
ゆびぬきブームの中心として活躍されています。
3.フェザーアクセサリー「MEBOSO」(目細八郎兵衛商店)
目細八郎兵衛商店は、
加賀前田藩が城下を開く以前の天正3(1575)年に創業しました。
初代八郎兵衛は
京都系統の技術に独自の工夫を凝らして「めぼそ針」を作り上げ、
加賀藩主より「めぼそ」を針の名前として頂きました。
明治23(1890)年「第3回内国勧業博覧会」で
17代目細八郎兵衛が「加賀毛針」が褒状を受賞したことで、
「加賀毛針」の品質と名声が広く全国に伝わました。
そして現代、 加賀毛針の美しさ伝え、
新しいものづくりで伝統を守りたいとの思いから、
「フェザーアクセサリー」を生み出しました。
- 住所:〒920-0854
石川県金沢市安江町11−35