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イッピン「優しさを泡に込めて 沖縄・ガラス製品」

<番組紹介>
ぽってりとした厚みのガラスの中に
小さな泡が閉じ込められている。
そんな沖縄のグラスの人気が高まっている。
捨てられる廃瓶を再利用し、
一つ一つ手作りしているグラスは、
ひんやり冷たいという
一般のガラスのイメージとは異なり、
優しさと温かみが感じられると評判なのだ。
沖縄のガラス生産は、
戦後、 米軍が捨てた空き瓶から
ガラス製品を作ったことで盛んになった。
かつては、気泡が入ったガラスは粗悪品とされたが、
逆に盛大に泡状の気泡を入れ「泡ガラス」を作るなど、
大らかさの中から生まれる沖縄のガラス製品の魅力を、
女優・中越典子さんがリサーチ。
 

 

沖縄には、ガラス工房が30件以上あります。
 
まず最初に、人気の気泡入りグラスを作る工房を訪ねました。
開放感溢れる工房で、ガラスに愛情を注いでやまない職人から、
意外なものを使って泡を作り出すワザを見せていただきました。
 
また、表面にピンクの土が付いた、
不思議なガラスの皿を作る職人もリサーチし、
今大人気の器の誕生秘話を伺いました。
 
 

1.稲嶺盛一郎さん

 
沖縄ガラスの代表的な一品「泡ガラス」。
泡ガラスの特徴は、「米ぬか」を使って泡を作ること。
熱したガラスに米ぬかを入れると米ぬかが燃え、
米ぬかの成分がガラスの成分と結びついて気体が発生。
この泡を作り出す方法は、
30年程前に稲嶺盛一郎さんの父で、
琉球ガラスを語る上で欠かせない、
「現代の名工」にも選出された稲嶺盛吉さんが開発したものです。
 

 
稲嶺盛一郎さんは新たな挑戦として、
米ぬかに、更に備長炭を加えると力強い大きな泡のグラスが出来ました。
稲嶺さんは「更なる泡ガラスの発展を目指して行きたい」
などとおっしゃっていました。
 

 

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