<番組紹介>
海をモチーフにした人気のカーペットがある。
染め分けた羊毛を複雑に配置し、たゆたう波を表現。
しかも弾力性があって心地良い。
これは新歌舞伎座のメインロビーなど、
名だたる施設のカーペットを手がけてきた
山形県の老舗カーペット会社が作ったもの。
さらに、柔らかい羊毛と固い麻を組み合わせた
独特の踏み心地が人気のマットなど、
知られざる羊毛製品の産地・山形から生まれた
カーペットの魅力に南沢奈央が迫る。
山形緞通[オリエンタルカーペット]
山形県山辺町にある
老舗カーペット会社 「オリエンタルカーペット」は
平成25(2013)年に、
これまでの技術の粋を結集した
オリジナルブランド「山形緞通」を立ち上げました。
日本の美を織り込んだ優雅な和柄だけでなく、
オレンジや緑のグラデーションが鮮烈なオリジナルデザイン、
そして、世界的デザイナーの作品もあります。
海をモチーフにした、その名も「UMI」は、
山形市出身の世界的工業デザイナー・
奥山清行氏が デザインしたものです。
奥山さんは、
フェラーリエンツォ、マセラティクアトロポルテなど自動車や
ドゥカティなどのオートバイ、
鉄道、船舶、建築、ロボット、 テーマパークなど、
数多くのデザインを手掛ける世界的デザイナーです。
新国立競技場の設計を行った
建築家の隈研吾氏の手による
斬新なデザインのコレクションもあります。
|
月山緞通(がっさんだんつう)[穂積繊維工業]
穂積繊維工業は昭和22年創業。
「地元に産業を」という初代社長の想いから、
山形県中山町に手織り緞通の工場が誕生しました。
その後、ハンドフックを用いた「月山緞通」の製作に着手。
それまでの「絨緞といえばウール」という概念から離れ、
麻を使った「麻緞通」の製作を開始しました。
他に、麻とウールを組み合わせたもの、 デニム地の絨毯も手掛けています。
|