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栃木県「小砂焼」(こいさごやき)

「小砂焼」は「こいさごやき」と読みます。
栃木県東部に位置する那珂川町(旧馬頭町)の馬頭地区は、
江戸時代は水戸藩に属しています。
 
 
「小砂焼」は、
天保元(1830)年に水戸藩主・徳川斉昭がこの陶土を発見し、
水戸藩の殖産興業政策により城下に製陶所が開設され、
小砂の陶土が原料として用いられたのが始まりです。
 
 
「栃木県の焼き物」と言うと、
「益子焼」ですが、
実は、「小砂焼」の歴史は「益子焼」よりも古いです。
「小砂焼」は 素朴な中にも上品な色合いを感じさせる焼き物で、
「栃木県特産品百選」や「栃木県伝統工芸品」に指定されています。
 
「小砂焼」の特長といえば、何といっても「金結晶」です。
この釉薬(ゆうやく)をかけると、
独特の金色を帯びた黄色に仕上がります。
 
 
また、ほんのり桃色の上品な「辰砂」(しんしゃ)も有名です。
 
 
現在、窯元は数軒と多くはありませんが、
それぞれが個性豊かな作品をつくっています。